筆のまにまに 〜浮世坊主のとはずがたり〜

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help リーダーに追加 RSS 県立大学 講義終了。

<<   作成日時 : 2008/01/28 01:22   >>

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今月25日(金)、私が非常勤講師として講義を受け持ちました「山梨県立大学」での授業(2007年11月4日の記事参照)が、無事に終了いたしました。

昨年の11月より、合計6回の講義、総勢23名の学生さんが受講しました。

過去のブログ記事にも書きましたが、今回の授業内容は能楽全般に関する講義よりも、できるだけ能というものを肌で感じて欲しいという狙いから、むしろ「実技講習」に重点を置いたカリキュラムを組みました。

その実技講習とは「謡曲」と「仕舞」の二本柱。この中で稽古の課題を決め、最終日には全員で「発表会」を行うという、ちょっぴり無謀な(?)内容でした。

今回は23名の学生さんたちに、それぞれ自分たちの舞いたい仕舞を選択してもらい、ひたすらにお稽古を積みました。その候補曲は「小袖曽我」 「猩々」 「舎利」の三曲。

おそらく、仕舞の稽古の経験がおありの方はお分かりになられると思いますが、どれも難易度の高い曲でございます。

それを、今まで仕舞の経験の無かった学生さんたちが、たった6回の講義で発表会まで漕ぎ着けるわけですから、これは確かにかなりの冒険だったと思います!

仕舞を舞うにあたっては、何かのテキストを見ながら・・・・・・というわけにはいきません。
当然、我々プロと同様に、完全に覚えなければならない。

しかも今回の仕舞は、基本的に二人一組のスタイルで行いますので、それなりにお互いの呼吸が合わないと、しっかりとした形にはなりません。玄人でも中々に気の抜けない曲ですが、今回はあえてこの仕舞を課題曲にしてみました。

少ない授業日数でしたから、学生さんたちもかなり苦労した様子。正直なところ、私も中間点で「もしかしたらハードルが高すぎたかな」と、ちょっぴり懸念しておりました。

ところが、授業の合間に今回の講師依頼をして下さいました県立大の沢登先生と何度かお話をしたのですが、学生たちはこの授業に本当に興味を抱き、しかも全員がこの講義を心から「楽しい」と感じている。と実に嬉しいお言葉を頂戴しました。

さらに嬉しかったのは、過去に「声楽」の授業も行なったそうなのですが、その時は大分と苦労した様子だった。けれども今回の「謡曲」に関しては、ほとんどの学生たちが「西洋の歌よりも遥かに謡い易い」と口々に言っていたということ。

「やはり日本のリズムや発声が、日本人には一番合っているということですよね」

先生のお言葉に、深く頷かずにはいられませんでした。


そしていよいよ最終日の発表会。少ない授業日数で、はたしてどこまで形になったか―――。

その結果は、もうほとんど 「完璧!」の出来でした。しかも、この日は一人の欠席者もおらず、当初のまま23名全員の学生たちが、見事に堂々と舞い納めていました。

これにはもう大感動!やはり若いパワーというものは素晴らしいですね☆本当に驚きでした♪

しかも、仕舞発表のときは、それぞれ自分が選択した仕舞の「地謡」も、一緒に謡うという形式をとったのですが、こちらもみな大きな声で元気よく謡っておりました。本当に嬉しい限りでした。

わずかに6回という少ない授業日数の中、これほどに素晴らしい発表が行えたのは、他でもない、学生たち全員の努力と研鑽の結果であると、心から実感いたしました。皆様、本当にお疲れ様でした!本当に素晴らしかったですよ♪


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※お稽古、発表会はともに大学内の「講堂」で行いました。
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ただ、一つだけ残念だったのは、ようやく彼らと打ち解け始めたころに、この授業が終わってしまったということ・・・・・・。

もっとも、おかげさまで来年度も同じく非常勤講師としての依頼を承ったのですが、今回担当しました3年生の学生たちとは、もう二度と授業を同じくすることが出来ないわけです。

それでも、今回の素敵な経験を大いなる糧に、また来年度も精一杯に頑張りたいと思います!


さて、最終日の発表会が済んだところで、講義は全て終了となりました。
その後、もう一度全員で集まり、今回の授業の総括をしたところ、なんと学生さんたちからサプライズが!


「学生たちから、佐久間先生に渡したいものがあるそうです」


突然の沢登先生の言葉に、私がその場にたたずんでいると、なんと一人の学生さんが代表として、素敵な花束を持って私のところに来てくれたのです。

「先生、ありがとうございました」

嬉しい言葉とともに、その素敵なプレゼントを手渡された瞬間、もう私は涙を留めることが出来ませんでした。

35歳にもなって何ともお恥ずかしい限りですが、発表会の折に彼らの舞姿を見ていた時点で、実は何度も涙が溢れそうになるのを必死に堪えていただけに、もう完全にヤラレテしまいました☆


短い間でしたが、これほどまでに楽しく、充実した時間はありませんでした。
皆と出会えたことに心から感謝いたします。みんな、本当にありがとう!!


能楽の普及―――。自分の生涯をかけての課題と目標は、今でも揺るぎないものとして私の身体の中に流れ続けております。
これからも、一人でも多くの人に、能の良さ、素晴らしさ、面白さを知って頂けたらと思います。

これからも頑張ります!

最後に、今回の講師依頼をして下さいました山梨県立大学の沢登先生に、改めて心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

そして、同じく人間形成学科の3年生の皆さん。
素敵な経験をどうもありがとう♪

また、いつかどこかで、きっと会いましょう☆

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               ※帰宅後、早速に記念撮影♪

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              ※最高のプレゼント!本当にありがとうございました♪

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
お能のスケジュールを調べておりましたら、こちらへたどり着きました。矢来能楽堂ではお謡のお稽古に参加しております。

非常勤講師、おつかれさまでした。いいお話ですね! 私も生徒さんを全く違う分野で持つ身ですが、講師としての充実感が少しでも得られるよう、精進していきたいと思っています・・・
今後、こちらを折々覗きにきたいと思いますが、以下のブログにリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
http://ameblo.jp/oxiana/
これから今日のお謡の復習をします・・・
ウースター嬢
2008/01/29 10:21
ウースター嬢さま

コメントありがとうございました♪本日、妻より話を伺いました。

今日は最前列で、とてもよく謡っていらっしゃいましたね。お稽古もいよいよ佳境(?)に入ってまいりましたが、この調子でこれからも頑張って下さいませ♪
あと、リンクの件ぜひ宜しくお願い申し上げます。
ウースター嬢さまのサイトも拝見させて頂きました。西洋美術史がご専門とは!素晴らしいですね☆妻も、ぜひご講義を受けたいと申しておりました。

私のブログは見ての通り拙い限りですが、また遊びにいらして下さいませ。
これからも宜しくお願い申し上げます。
管理人
2008/01/30 00:32
先生、お返事ありがとうございます。
当日は素敵な奥様とお話をさせていただいて、楽しくお稽古に参加することができました。ご夫婦でそれぞれブログを運営されているとは、うらやましいかぎりです!更新が心待ちなサイトが2つも増えました♪

今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
ウースター嬢
2008/01/31 08:58

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