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先日、所用を済ませた帰り道、予想以上に帰宅時間が遅くなってしまった私は、どうにも空腹が耐え切れず、久方ぶりに某ラーメン店へと赴いた。 そこは、コンビニなどの店頭に置かれている「カップ麺」としても商品化されるほどの有名店。繁華街に位置していることから、かなりの混雑も予想されたが、首尾よく空席に通され手早く注文を済ませることが出来た。 さて、ちょうど御飯時ということもあり、程なく店内は満席状態。それ以前にも、かなりのお客さんがオーダーを済ませた品を待ち望んでいたようで、カウンター席から見える厨房内は大わらわの様子であった。 このお店は、有名チェーン店ということもあってか、かなり気合の入った(?)若きお兄さんたちが、7〜8人体制でその狭い厨房内を立ち働いていた。 額にびっしりと汗を浮かべながら、麺を茹でたりスープを仕込んだり・・・・・・。キビキビと小気味よく動き回るその姿は、見ていて中々に気持ちの良いものであった。 さて、元より大入り繁盛の店内。当然のごとく私が注文した品は中々に上がってこない。 空腹は耐えがたかったが、それはそれで覚悟の上であったので、暫し気を紛らわすために携帯していた小説の文庫本を読みつつ、望みの品の訪れを心待ちにしていた。 と、その時。変わらず相当に気合いの入った厨房内から、こんな声が聞こえてきた。 それは、この店内で働くパワフルなお兄さんたちの中でも、特にリーダー格のような存在の店員さんが発した言葉。 「はい5番オーダーOK! 後さ、カウンター8番さん、ゴハン炊けたけ?」 その瞬間。暫し小説の世界に没入していた私の耳が、思わず「ピクッ」となった。 何故かと言うと、その「ゴハン炊けたけ?」の言葉遣い、並びにイントネーションに、何とも形容しがたい懐かしさを覚えたからなのである。 というのも、この疑問を投げかける言葉の語尾に「け?」をつけるのは、我が故郷の山梨に於ける方言「甲州弁」の大いなる特徴の一つなのだ。 (例)「見に行ったかい?」 → 「見に行ったけ?」 「食べたかい?」 → 「食ったけ?」 など 上記の流れから、明らかに炊飯の様子を問う言葉が「炊けたけ?」と聞こえた私は、疑うことなく目の前の彼は同郷の人だと確信した。 それにしても、私自身、上京してから17年近くが経とうとしているが、意外と同県出身者と出会う機会には中々恵まれなかった。 これはまた懐かしい偶然もあるものだな〜・・・・・・と、一人感慨にふけっていると、またもそのお兄さんが同じく厨房にいる若者に同じ問いを繰り返した。 「どう、炊けたけ?」 すると、今度は問われた彼が大きく一言。 「はい!出来た系です!」 ん? ・・・・・・出来た系。 出来た系? 炊けた系?? 最近流行りの、若者言葉だったのですね(苦笑) しかもそれを、あろうことか方言と間違えた私って一体・・・・・・・。 言葉の文化は大切にしたいものですね☆ |
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